フウキ杯始末記

(前回までのあらすじ)
予選大会2度目のアタックにして、なんとかフウキ杯本戦権利をゲットしたシンシアリーさん。
その戦いの中、ヴァーリトゥードルールでの、多答、特に芸多の重要性を痛感するのであった。
しかし芸多がどうしても苦手なシンシアリーさんはそれについては気がつかなかったことにして、
次に重要っぽく思われた芸四文字の強化にいそしむのだったが――


というわけで、遅ればせながら土曜日のフウキ杯本戦について。
関西の強豪が集うこの大会の特徴は、なんといってもルール無用のなんでもあり。
縛りがあるほうが得意な私にとってはいささかしんどいルールではありますが、
アニ多メイン&効きにくそうな相手には学四文字で乗り切るという方針で。
というわけで手持ちの武器のうち、使わなさそうな学並・学スロ・芸スロは放置して、
学四文字のメンテと、?での武器も見越した芸四文字・雑四文字の強化に勤しむことに。
で、肝心の芸多は――とりあえずお笑いのメンバーだけは覚えた。これが今の精一杯。
まあこの選択が致命傷になるわけですが、この時点ではそれに気付くはずもなく。
しかし賢竜前で8割取れてた雑多の問題集が、久々にやったら6割切ってたのにはがっくり。
やっぱ多答はメンテに手間かかりすぎてダメだー。


そんなこんなで大会当日。試合開始まではジョイランド天六で調整トナメ。
時間的にこれがラストの3クレ目、今回の優勝候補のアカボシさんとマッチ。
で、決勝でアニ多投げられたこともあり全答優勝。いい気になって会場に向かう。
思えば、この瞬間がこの日のハイライトだったなあと。


本戦会場のエルロフトは関西、四国の強豪たちでいっぱい。
おのぼりさん気分でぼけーとしてたら、賢竜杯松山予選の主催者かつ決勝で対戦したNTさんが。
ご挨拶などしたりしてるうちに組み合わせ抽選。私の一回戦の相手は――


そのNTさんに、フウキ杯山科予選決勝で対戦したアルラウネさん、そしてKAFKAさんのお三方。
当たりたくない相手の一人のアルラウネさんは言わずと知れた芸多、NTさんはサッカー、
そしてKAFKAさんは某愛読ブログのデータによると野球。厳しい組み合わせではある。
NTさんに対戦のご挨拶に行くと、笑顔で「前回の私とは違いますよ!」と力強い一言。
シンシアリーさん早くも気合負けです。


で、試合のほうは、アルラウネさんの恐怖の芸多でスタート。
山科予選の奇跡の再来を夢見るが現実はそんなに甘くなく、余裕で0点ゲットだぜ!
ていうかドラマばっかで手も足も出ず。でもこれは想定の範囲内なので、動揺とかはなし。
まあ、グロめの出題だったみたいで他の方々もかなり落としてたのが救いか。


次はNTさんのサッカー。2問ほどNTさんと2人正解を取るなど、まずまずの出来。
不満はトヨタカップの分岐で先読みを外してからしばらく固まって、
「ビクトリーノ」を入れるのが時間ギリギリになったことくらいか。


そして自薦のアニ多。なかなかの難易度で、かなり刺さったような。
自分にも1問アニソンのなんかが刺さったけど、まあ全員外してたので問題なし。
この時点でたぶんトップに並ぶか抜いたかくらい。そして運命の最終問は――


KAFKAさんの――芸スロ! 全形式のなかで唯一90%オーバーの武器来た!これで勝つる!!
賢竜杯の2回戦で対戦したおてうさん(芸スロが旧武器とのこと)がブログに、
私が芸スロ投げたときに「やったー振り込み来た!」と歓喜したって書いてらしたけど、
まさかそれと同じことが我が身にも降りかかってくるとは。


正直、この時点では勝利を確信して「ここは100点狙うか」とか舐めたこと考えてました。
前記のおてうさんブログには、その芸スロで易問をうっかりド忘れして単独不正解食らって、
結果的にそれが響いて僅差負けとありましたが、まさかそこまで我が身に再現されようとは。


3問目まで普通に取って迎えた4問目。リールを見てノータイムで「スケルツォ」と並べる。
で、問題を見ると「狂詩曲をイタリア語でなんというか」。もちろんスケルツォではない。
ここでスロットの「最初に並べた文字列に思考が引きずられて正解が出てこないトラップ」発動。
違うのはわかるし正解も知ってるのに何故か出てこないジレンマ。
もちろん正解は「ラプソディ」で、当然のごとく単独不正解を食らう。


これで勝負は際どくなり、惜敗率も込みでのタイム差勝負に。
そして最終問、リールを見て即座に「アモナズロ」と並べてOKボタン。直後大後悔。
これ魔笛の問題だから「ザラストロ」じゃん!
このオペラ5文字リールに引っかかった人見てほくそ笑んだことは数あれど、
まさかこの期に及んで自分が引っかかろうとは。やっぱ使ってない武器はだめだー。
そして結果的にはこれが致命傷に。勝負の行方は――


NT       240.59
アルラウネ  238.74
シンシアリー 224.37
KAFKA    145.69


ということで3位。惜敗率での2回戦進出の望みは残るものの、勝負自体は完敗の格好。
過去の2度の大会優勝の決勝で対戦したお二人に、きっちりリベンジされる形になりました。
NTさんに参りました&祝福にうかがうと、笑顔で「まだこれで五分五分ですよー」と力強い一言。
もう勝てる気がしないので勘弁してください (´・ω・`)


で、1回戦のレギュレーションは1位×9人+惜敗率上位7人が勝ち上がりのルール。
そして私の惜敗率は93.25と、7試合終わった時点でギリギリ圏内の7位。
というわけで残り2試合、とにかく1問分以上の差がつく決着になるように邪悪な念を送る。
その念が通じたか、8試合目は結構差がついて終了。そして運命の最終戦
アカボシさん、ゲキツイヘリさん、マラリヤさん(とCOM)という超豪華面子の一戦の結果は――
アカボシ・ゲキツイヘリ両氏のコンマ差でのワンツーでした。これにて私の敗退けってーい。
ボーダーのカガセヲ氏の惜敗率が93.75だったから、あとちょっと……と大後悔時代真っ盛り。


負けたこと自体は実力的に見てもまず妥当な結果ではあるのですが、
芸スロを差し込まれておいて負けるってのは流石に朝食、もとい、超ショック。
正直めちゃくちゃへこんでましたが、折角の高レベル対戦を見れる機会なので大会観戦。
学四文字のおいしい問題がけっこう出てて、勝ててればなーと更にへこんだり。
そして決勝戦。紫寄りになった対決を制したのは、
賢竜盃で同席させてもらった紫宝の星・セレネさんでした。
関西の強豪ひしめく中でのタイトル獲得、おめでとうございます!


大会終了後、不完全燃焼を発散させるべくトナメしてたら、そのセレネさんからご挨拶いただく。
こちらから挨拶すべきところを申し訳ありませんでした。
改めて優勝おめでとうございますとお伝えしたり。
私も?では立派な学問(文型)使いになる所存ですので、よろしくお願いします。


そして、なんばのよしもとアミュージアムで特急の時間までトナメして帰宅。
帰りのアーバンライナーで飲んだヤケ酒の数は秘密ということで。


7-3-1(ジョイランド天六) 1-3(エルロフト) 2-8-14(よしもとアミュージアム